○花粉と前年夏の気象との関係
その年に飛散する花粉数は、前年の夏の気象と深い関係があります。猛暑の夏の翌年の春は花粉が多く飛び、逆に 冷夏の翌年は花粉が少なくなります。これはスギの花芽のもとが前年の夏に作られるからです。上図は東京・大手町のデータで、棒グラフは年別花粉数、折れ線 グラフは前の年の7月の日射量を表しています。日射量が多かった次の年は花粉も多くなることがわかります。2005年の春は記録的な大飛散となりました が、これは2004年の夏が記録的な猛暑だったためというわけです。春に飛散する花粉が多いか少ないかは、前年の夏の気象条件から事前に予想することがで きるのです。
右図は大阪のデータです。大阪では、花粉数と前年夏の気温が深い関係にあることがわかっています。2005年の夏は大阪では気温が平年より低かったため、2006年春の花粉数も平年より少なくなることが予想されます。

右図は大阪のデータです。大阪では、花粉数と前年夏の気温が深い関係にあることがわかっています。2005年の夏は大阪では気温が平年より低かったため、2006年春の花粉数も平年より少なくなることが予想されます。


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