クロロホルム











クロロホルム
IUPAC名chloroform
化学式CHCl3
分子量119.4g/mol
密度1.48g/cm3
融点-64℃
沸点62℃
CAS登録番号67-66-3
SMILESCCl(Cl)(Cl)

クロロホルム(chloroform)は、式CHCl3であらわされる化合物。IUPAC名はトリクロロメタン(trichloromethane)。トリハロメタンの一種。広範囲で溶媒や溶剤として利用されている。

  • 性質
  • 常温では無色で、強く甘い芳香をもつ液体。多くの有機化合物をよく溶解する。 光や酸素によって比較的容易に分解され、有害ガスであるホスゲンを発生するため、一般的には安定剤としてエタノールが1%程度添加されている。
  • 用途
  • 化学の広い範囲で溶媒として使用されている。特にNMR溶媒としては、重水素置換されたクロロホルム(重クロロホルム、CDCl3)が標準的に使用される。

    麻酔作用があることで有名であり、テレビや漫画では頻繁に登場する。典型的なシーンは、
    1. クロロホルムを数滴ハンカチにしみこませる。
    2. 後ろから被害者にこっそり近づき、鼻と口をおさえる。
    3. 被害者は抵抗するが、すぐぐったりとして寝てしまう。
    4. 次の場面で被害者は頭痛と共に目覚める。
    というものであるが、実際には多少吸引しても気を失うことはまずなく、せいぜい咳や吐き気、あるいは頭痛に襲われる程度である。また、現在では人間の手術で使用されることはない。

    ただし、大量に吸入すると、血圧や呼吸、心拍の低下を引き起こし、重篤な場合は死に至る。また、呼吸器、肝臓、腎臓に影響を与えることが確認されており、発がん性も疑われている。毒劇法では医薬用外劇物に指定されている。

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